2011年09月30日

京の坪庭は光と空間が織りなす美と癒しのパワースポットである。

先日BSプレミアムで美のつぼを鑑賞。
京都の街に建ち並ぶ情緒ある町家。その町家に欠かせないのが「坪庭」である。坪庭とは、四方を壁や建物に囲まれた庭のこと。

そこには、暑い夏を快適に過ごすための工夫と住む人を癒やす究極の美が隠れている。庭に差し込む光が造り出す、幻想的な美の世界。狭い庭を広く見せる絶妙な空間作り。住む人のさまざまな願いが託された石や植栽。京の町家に暮らす人々の生活に寄り添い続ける坪庭の、趣き深い美の世界へ案内する。

◆2つの坪庭の驚くべき仕掛け
一つには光を部屋に直接取り入れるのではなく、間接的に採りいれて柔らかい光を
部屋に取り入れて涼を楽しむ。間接照明という先人たちの発想に驚かされる。

朝7時まぶしいばかりの朝日。まずは、西側の坪庭を見てみましょう。

「西向いてる座敷っていうのは朝日の恩恵はないです。蔵の白壁に朝日が射してその反射光を楽しむという趣向です」

00朝日.jpg00間接.bmp
朝日は坪庭に面した蔵の白壁にあたり、庭そのものにはあたっていません。しかし、室内に目を向けると・・・

床に木の陰が映し出されています。反射による柔らかい光が生む、極上の朝。建物と光が織りなす、一瞬の美です。


第二には東西に2つの坪庭を作って、一方は燦燦と陽が当たる坪庭、一方は日陰の坪庭。二つの庭に温度差を作る事によって、空気の対流をおこし、家の中に心地よい風が流れるという仕掛けです。坪庭は、暑い京都の夏を過ごす知恵と美が融合したものなんですね。限られたわずかな空間でも、これだけ豊かな世界が広がっていることに驚きました。何もないところに空間は生まれない、物があるからこそ空間が生きる。
しびれる含蓄のある言葉です。


昼、日が高くなると、西の坪庭に燦々(さんさん)と日差しが降り注ぎます。

一方、東側の庭はあえて開口部を狭く作ってあります。日がほとんど入らない、ほの暗い「陰りの庭」。実は二つの庭の明るさの違いに、ある秘密が隠されているのです。

00対流1.jpg00対流2.jpg00対流.jpg

「京都の夏は盆地ですから湿度が高くて気温が高い。京都の夏を少しでも涼しげに過ごすためには風通しというものが一番大事で、風通しを良くするために敷地の中に二つの庭を造り、しかも一つをかげりの庭にして一つを光のあたる庭にする、そうすることによって外界に風がなくても家の中で風が作れるようになってるんですね。」家全体に空気の対流を起こして涼を取り入れようとしているのです。まさに天然のクーラーです。




放送日: 2011年9月15日(木)放送時間:午後7:30〜午後8:00
美のつぼ



【司会】草刈正雄, 【語り】礒野佑子


posted by kisebeauty at 10:48| Comment(0) | 風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント:

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。