2013年05月04日

【富士山写真特集】美しすぎる日本一の富士山が世界文化遺産に登録に!


写真は、神奈川県二宮町に咲く満開の菜の花の向こうに見える富士山

国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス、International Council on Monuments and Sites、ICOMOS)」が、富士山(Mt. Fuji)の世界文化遺産への登録を勧告したことが、文化庁の1日の発表で分かった。外務省によると、今年6月にも世界遺産に正式登録される見込みだ。

◆日本一の富士山が世界文化遺産に登録される。誇らしい。だが、ようやくという感もある。この国のシンボル、あの美しい富士の山。次世代により美しく伝え残す責任を、あらためてかみしめたい。


 フジヤマ、ゲイシャ、サクラ、ニンジャ…。海外で日本といえば、いの一番に連想されるのが富士山に違いない。日本一、象徴、誇り、宝物…。賛美の言葉も枚挙にいとまがない。


 本来なら、日本が誇る世界自然遺産として真っ先に名乗りを上げるべき存在ではなかったか。


 ところが、登録が決まれば国内で十七番目。一九七二年の世界遺産条約採択以来四十二年目の実現になる。しかも青森・秋田県の白神山地(九三年登録)のように世界自然遺産ではなく、富士五湖などと一緒に世界文化遺産としてリストにのぼる。山岳信仰の中心地としての位置付けだ。


 条約参加当初から自然遺産への登録も試みた。しかし、山麓の開発や、大量に不法投棄された産業廃棄物、登山者が捨てるごみなどが問題視され、国内選考で落とされた。改善に向かってはいるものの、自然遺産と胸を張れるまでにはなっていないということだ。


 以前、スイス・チューリヒ市の環境担当部長から「写真で見る富士山は完璧に美しい。だが近くに立つと良好なランドシャフトとは言い難い」という厳しい指摘を受けた。


 ドイツ語のランドシャフトとは、単に景観のことではない。歴史や生活様式なども含んだ地域固有の風土、文化を創造する基盤となる空間のことを言う。


 その人は、東海道新幹線の車窓に映える富士の雄姿が、前景の工場群から立ち上る煙にかすむのを、とても残念がっていた。


 私たちは、富士山の登録をただ喜ぶだけでなく、世界で最も美しいとされる独立峰を単独で世界自然遺産にできなかったという過去を、ここで反省すべきだろう。


 保全より経済効果を追い求め、約千件と増えすぎた世界遺産は今や曲がり角。その意義を考え直そうと昨秋京都で開かれた世界遺産四十周年会合では、遺産保護には地域の役割が大切だとする「京都ビジョン」が採択された。


 富士山が日本の心の象徴ならば、日本人の暮らしのありようも、そこに色濃く表れる。富士山をもっと美しく−。特別な遺産を未来へ受け継いでいくことになる、私たちみんなの責任だ。

◆富士山「世界遺産」 歓迎の声 訪日客1000万人超えに弾み

 富士山が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)から世界文化遺産に条件付き「登録」と勧告され、文化庁は1日、信仰や芸術の山として「日本の国家的な象徴」と高い評価を得たことを明らかにした。国内の旅行、運輸など関連業界からは一様に歓迎の声が上がる一方、遺産の保全状態が悪ければ登録抹消となる恐れもあり、環境保全が課題となる。

 イコモスは勧告で、富士山について「日本の国家的象徴で、その影響は日本をはるかに越えて及んでいる」と言及。さらに「宗教的、芸術的伝統の融合が大きな特徴」とした上で、古くからの山岳信仰と浮世絵に描かれた芸術の源泉としての価値を高く評価した。

 ◆鎌倉「価値証明できず」

 富士山登録の条件として三保松原(みほのまつばら)(静岡市)の除外を求めたが、その理由としては「富士山から45キロ離れており、山の一部として考慮できない」とした。

 一方でイコモスは「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)を「普遍的価値を証明できていない」として不登録と勧告。武家の権力を示す遺跡の少なさなどを理由に登録を認めなかった。

 鎌倉の勧告の評価は4段階のうち最も低いランク。6月のユネスコ世界遺産委員会までに、外交ルートでの働き掛けなどを通じて格上げを目指すか、推薦を取り下げるか決断を迫られる。

 ◆富士急株ストップ高

 政府は今年1年間に日本を訪れる外国人数の目標を、過去最高の1千万人に設定。1〜3月は約225万人で、現状なら目標に届かないとみられるが、富士山の世界文化遺産登録が確実になったことで、観光庁は「1千万人超えの弾みに」(国際交流推進課)と皮算用する。

 世界遺産登録で「好影響が期待できる」(JTB)との声は多い。はとバスは「地方から上京した後、富士山まで足を延ばす需要が生まれればいい」。

 1日の東京株式市場では「世界遺産効果」で関連銘柄が急上昇。富士山のふもと山梨県富士吉田市に本社を置き、遊園地の「富士急ハイランド」も運営する富士急行は、前日比150円高の1065円とストップ高で取引を終えた。

 ◆環境保全で入山料も

 環境省によると、夏季(7〜8月)の富士山の登山者数は、登山ブームで昨年は約31万8600人を記録、世界遺産登録でさらに増えることが予想される。

 静岡、山梨両県は山小屋などに屎尿(しにょう)を分解する「バイオトイレ」を設置。登山者抑制を目的に、関係自治体も「入山料」の来夏導入を目指しているが、周辺道路でのゴミ投棄など残された課題は多い。

 平成23年に世界自然遺産に登録された小笠原諸島では、登録後2カ月で観光客が3割も増し、地価にまで影響を与えた。世界遺産に詳しい国士舘大の岡田保良教授(西アジア建築史)は「富士山は現在でも登山者があふれており、さらに増えればマナー悪化が懸念される。入山のコントロールが課題で入山料徴収もやむを得ない」と話している。


◆富士山世界遺産へ 「三保松原」景観改善に努力
 富士山の世界文化遺産への登録を勧告した国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が、登録の条件として三保松原(みほのまつばら)(静岡市清水区)の構成資産からの除外を求めたことに、静岡県の川勝平太知事は一日の会見で「景観上、審美的に問題との指摘はまともに受け止めた方が良い」と述べ、周辺の景観改善に取り組む姿勢を示し、三保松原も含めた登録を目指す方針を明らかにした。


 イコモスは三十日の勧告で「三保松原からの富士山の展望は潜在的に問題。防波堤(消波ブロック)のために審美的な観点から望ましくない」と指摘し、構成資産からの除外を求めた。


 会見で川勝知事は「静岡市と共同して取り組む。市との協議をスタートさせたい」と述べ、消波ブロックの撤去や、電線の地中化などを検討する意向を強調。富士山の保全状況報告書をイコモスに提出する二〇一六年までに景観改善策を実行する意欲を見せた。


 静岡市の田辺信宏市長も一日朝、記者団に「県とタッグを組み、三保松原をアピールしていきたい。追加登録もあると聞いており、前向きなアクションが大事」と語った。


 世界文化遺産に登録されれば、登山客や旅行客の増加が予想される。環境保全の財源確保のため、川勝知事は今夏から入山料を試験導入する意向だが、山梨県側には慎重な意見もある。川勝知事は「入山料の実施は山梨県と足並みをそろえたい。マイカー規制を徹底させる」と述べ、当面は各登山口でのマイカー規制を強化する方針を示した。


 勧告内容自体は「富士山が芸術の源泉、信仰の対象と留保条件なしで認められた意義は大きい」と評価した。

◆自治体と調整 文化庁


 文化庁は一日、イコモスの勧告で、「富士山」の世界文化遺産登録の条件として三保松原の除外を求められたことについて、関係自治体との調整に入った。


 一方、登録しないよう勧告された「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)は、地元自治体が推薦の取り下げも含め検討する。


【イコモス勧告の要旨】

▼富士山は国家的象徴で、その美しさは芸術と信仰の源泉となってきた。その影響は海外にも及んでいる

▼三保松原は富士山から45キロ離れており、山の一部とはみなされない

▼構成資産は相互の関係をより明確にすべき

▼登山者の増加は山肌の流失などの変化を起こし、公共工事は信仰資産としての価値を損なう恐れがある。開発の抑制が必要

▼2016年2月までに来訪者への対応や登山道の保全、危機管理計画をまとめた報告書をユネスコに提出すること

posted by kisebeauty at 18:27| Comment(0) | 自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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