2013年03月14日

二度と戻ってこない彗星パンスターズ(Pan-STARRS)彗星(すいせい)が12日、月と並んで空を彩る


今週に入って北半球で肉眼でも観測できるようになったパンスターズ(Pan-STARRS)彗星(すいせい)が12日、米国で撮影された。月齢1日目の月と並んで空を彩っている。

 パンスターズ彗星は2011年6月にハワイ大学(University of Hawaii)に設置された望遠鏡で発見された。肉眼で確認できる距離まで地球に接近するのは今回が初めて。

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★パンスターズ彗星について

パンスターズ彗星(C/2011 L4 (PANSTARRS) )は、2011年6月6日(世界時)に、米国ハワイ州・マウイ島のハレアカラに設置されたパンスターズ1 望遠鏡による観測で発見されました。発見時は、さそり座方向にあり明るさは19.4等で、恒星とは異なる形状で観測されましたが、その後、ハワイ島マウナケアにあるカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡(CFHT)をはじめとする他の望遠鏡による確認観測の結果、彗星の特徴であるコマと尾があらためて確認されました。発見時のパンスターズ彗星までの距離は約6.9天文単位、木星の軌道よりも遠い位置でした。


パンスターズ彗星は、太陽に最も近づく頃には肉眼で確認できる程度の明るさになるのではと期待されています。一般的に、彗星がどの程度明るくなるか、コマや尾がどのような見え方になるかの予測はたいへん難しく、そのため、明るさの予測値には計算者によるばらつきが出る場合が多くあります。

2011年6月の発見以降2012年12月までに世界各地で観測された明るさをもとに予測したパンスターズ彗星の最大光度は、明るく見積もってマイナス1等級台、おそらくは0等級程度ではないかとされています(2013年1月10日現在)。しかし、今後さらにこの予測値が変わる可能性があります。

(パンスターズ彗星の明るさ)

彗星はぼんやりと拡散して見えるため、同じ等級の恒星や惑星よりも暗く感じられます。また、薄明(日の入り後や日の出前の空が明るい状態) の中では、背景の空の明るさにかき消されてさらに暗く感じられるので、予測値と見かけの明るさの違いに注意が必要です。

パンスターズ彗星が太陽に最も近づく(近日点通過)のは、2013年3月10日(日本時間)、そのときの太陽からの距離(近日点距離)は約0.30天文単位(4500万キロメートル)、地球からの距離は約1.11天文単位(1億6600万キロメートル)です。

パンスターズ彗星の軌道は、惑星の重力の影響により現在は放物線となっており、太陽に近づくのは今回一度きりで、二度と戻ってこない彗星だと考えられています

2013年1月以降、南半球の各地では未明の空にパンスターズ彗星が姿を現し、アマチュア天体観測家をはじめ多くの人々が、明るさを増し尾が現れ始めたパンスターズ彗星の観測を行っています。ただ、2月に入り太陽からの距離が1天文単位を切ったにも関わらず、当初の予測ほど明るくなっていないようです。そのため、パンスターズ彗星の実際の最大光度はせいぜい3等級程度になることも考えられ、肉眼での確認が難しい可能性があります。

過去の彗星にも、明るくなると予想されながら実際にそうならなかったもの、逆に、明るくならないと予想されながら明るい大彗星になったものもあります。彗星の明るさの予測は難しく、パンスターズ彗星が実際にどの程度の明るさになるかは、太陽に近付いてみないと分からないと言えるでしょう。
どのように見えるのか

パンスターズ彗星は、2013年1月上旬時点で、さそり座方向に見えていて、南半球では明け方の東の空で観測されています。

日本でパンスターズ彗星が観察しやすくなるのは、3月10日の近日点通過以降となるでしょう。この頃から、日の入り後の西の空に見られるようになります。3月下旬から4月上旬は、日の入り後の西の空、日の出前の東の空と、1日に2回見ることができるようになります。ただし、いずれにしても太陽から見かけ上あまり大きく離れることがないため、きわめて低空でしか見ることができず、観察条件はよいとは言えません。

4月5日には、アンドロメダ座のM31(アンドロメダ銀河)に近づき、双眼鏡で同じ視野に入ります。ただし、夕方、明け方のいずれの場合も薄明中であるため、彗星、M31ともに確認が難しいかもしれません。

4月後半以降は、カシオペヤ座の中で一晩中沈むことがない周極星となりますが、近日点通過直後の頃のような明るさは期待できないでしょう。

このように、夕方、明け方ともに低空での観察となりますから、建物や樹木などの邪魔がない低空まで空が開けた場所をあらかじめ見つけておきましょう。また、方位磁石などを使って見える方角を事前に確認しておくことも必要です。その日の日の入り・日の出の時刻と方角は、暦計算室ウェブサイトの「今日のこよみ」で確認することができます。また、各地でのパンスターズ彗星の位置は、暦計算室ウェブサイトの「今日のほしぞら」で調べることができます。

◆彗星の軌道

惑星の公転軌道は、黄道面と呼ばれる平面にほぼ沿っており、円に近い楕円を描きます。それとは対照的に、彗星の公転軌道は細長い楕円のものが多く、放物線や双曲線軌道を描くものもあります。放物線や双曲線の軌道の彗星は、太陽に近づくのは一度きりで二度と戻ってこない(回帰しない)彗星です。

楕円軌道をもつ彗星のうち、公転周期が200年以内のものは「短周期彗星」、それよりも長いものは「長周期彗星」と、便宜的に呼ばれます。短周期彗星の大部分は、ほぼ惑星と同じ黄道面に沿って、惑星と同じ向きに公転しています。しかし、長周期彗星の軌道は黄道面とは無関係で、公転の向きも規則性がありません
posted by kisebeauty at 19:40| Comment(0) | 宇宙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月12日

美しすぎるカッシーニの間隙(Cassini Division)



米航空宇宙局(NASA)は10日、土星探査機カッシーニ(Cassini)が撮影した土星のB環の写真を公開した。

 7月22日に土星から約32万4000キロメートル離れた位置から撮影したもので、内側にC環が、右上部と左下部には「カッシーニの間隙(Cassini Division)」が写っている。環の平面と太陽との角度は7度。

 B環は土星の環の中で最も大きく、密度も高い。科学者らは、B環の起源や性質の詳細を理解しようと調査を進めている。
posted by kisebeauty at 21:05| Comment(0) | 宇宙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月21日

80億年前、はるか遠くの宇宙から、地球に向かって発せられた美しすぎる光線のロマンの旅



チリの山頂に建設された「ダークエネルギーカメラ」が12日、初めて撮影を行った。数か国の研究機関による共同プロジェクト「ダークエネルギー・サーベイ・コラボレーション(Dark Energy Survey Collaboration)」が発表した。カメラの計画と建設には8年間がかかった。

 80億年前、はるか遠くの宇宙から、地球に向かって発せられた光線の旅が始まった。それが今、南米チリの山頂に降り注いでいる。その光の中には、なぜ宇宙の膨張は加速しているのかという物理学最大の謎を解明する答えがあるかもしれない。
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2012年02月10日

美しすぎる火星の砂丘!米航空宇宙局(NASA)火星のノアキス大陸(Noachis Terra)にある衝突クレーターの中の砂丘や砂紋をとらえた画像を公開



米航空宇宙局(NASA)は1日、火星のノアキス大陸(Noachis Terra)にある衝突クレーターの中の砂丘や砂紋をとらえた画像を公開した。



 南緯42度東経42度の地点で火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter、MRO)」の高解像度カメラ「HiRISE」で2011年11月29日に撮影したもの。画像に写っている範囲はおよそ1キロ四方で、色彩は強調されている。

 自然に作り出されたさまざまな形やサイズの砂丘と砂紋が美しい景観を作り出している。砂丘は火星で最もよく見られる光景だ。

 砂丘の分布や形は風向きや風の強さの影響を受けている。砂丘の浸食や堆積のパターンを分析することで、周囲の地形が形成された過程について知見を得ることができる
posted by kisebeauty at 23:38| Comment(0) | 宇宙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月28日

美しすぎる土星より眺めた宇宙船「地球号」

NASA(米航空宇宙局)はこのほど、土星探査機「カッシーニ」が撮影した最新画像を公開した。この画像は同機が土星の裏側を12時間漂流し撮影したものだ。土星の輪が太陽の光を受けて、輝く様子が収められている。画像を見た海外のインターネットユーザーからは「びっくりした!」、「美しい」などのコメントが投稿されている。

この画像はカッシーニが2006年に、土星の裏側を12時間漂流した際に撮影したものなのだとか。土星の輪は太陽の光を反射してまばゆく光っている。NASAは影からの撮影により、今まで知られてきた輪には、さらに外周があることを発見した。土星のEリング(月エンケラドスの新しく発見される氷-泉と上で見える最も外部のリングで作製されるリング)です。

s土星newrings_cassini.jpg
拡大写真は下記のページでご覧ください。
http://apod.nasa.gov/apod/ap110904.html

また、輪が光り輝いていることにより、土星そのものの輪郭もくっきりと浮かび上がっているのである。
実はかすかにではあるが、地球の姿も確認することができる。土星の左側、輪の上の淡青色の小さな点がわれわれの住む地球だ。

この画像について海外のネットユーザーは、「これまで撮影されたもののなかで、もっとも美しい」、「素晴らしい! 素晴らしい! 素晴らしい!」、「クールな画像だ」など、絶賛の声が相次いでいる。
ちなみに同機は1997年に打ち上げられ、2004年土星の軌道に投入された。現在も探査活動をしており、2017年5月まで継続する予定である。宇宙にはまだまだ未知なる神秘が潜んでいるようだ。



posted by kisebeauty at 09:11| Comment(0) | 宇宙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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